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Channel: ハロプロを讃えて
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カントリーガールズと小関舞

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先週、カントリガールズの活動が縮小されることが発表された。つまり、森戸、梁川、船木は他のグループに移籍し、カントリーを兼務し、山木と小関はカントリーに属しつつも学業優先で活動を続ける、という新体制になったとのこと。

もちろん、嗣永PM卒業の後のカントリーガールズの大躍進を確信していた私(そしておおくのカントリー・フアン)にとって、ハロプロ史上でも比類のないサプライズ報告、それもこれ以上ないほど心を折れさせる事務所の采配だった。事務所の方針に対してあれやこれやは言わないが、メンバーの気持ち、とくに嗣永の気持ちを想うと悔し涙が出そうになった。報告があった後すぐに嗣永はブログで簡単な経緯と彼女の気持ちを最終的にはポジティブに綴っていたが、言葉のおくに彼女の口惜しさが隠されていると、やはりこちらは読んでしまう。あんなに見事に育て上げたメンバーとカントリーというグループ、ハロプロでも突出した実に見応えのある2年余りの成長ドラマだったと思う。そしてそのドラマのさらなる続きが見られるものと、わくわくと心を躍らせていた矢先の発表だった。

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事務所には、外から見ていては分からない要素を懸案しての戦略というものがあるのだろう。カントリーのこのような犠牲(?)が今後どのように報われるのか、私は複雑な思いで見守るほかない。メンバーは、事務所のその都度の方針に惑わされることなく、しっかりとアイドルとして、そしてなによりも一人の人間として、納得のできる人生を歩んで行ってもらいたい。

いろんな憶測が飛び交っているが、私は山木と小関の決意に対する事務所の柔軟な対応に、すこし慰められた。山木さんの「新体制」と題するブログの経緯説明によると、当初事務所はカントリーの解散とメンバーの移籍を提案したらしい。山木と小関は学業優先を選択し移籍を断ったところ、後に改めて、カントリーの存続と移籍メンバーの兼任、それに山木と小関のカントリー残留という提案がなされたとのことらしい。おかげでカントリーは活動を縮小されながらも、とにかく解散は免れたということだ。事務所にとって、この対処のおかげで、おそらく将来においてハロプロの何らかの柱になるはずの二人を失わなくて済んだのは幸福であるし、二人にとっても、ハロプロという充実した環境で余裕をもってアイドルとして自分を磨いていけることはとても意義あることだと思う。

学業を優先した二人に対して、アイドルに対する心構えが足りないとか、他のグループのメンバーで学業とアイドル活動を両立している者が多くいるだろうという指摘が多くあった。でも、デビューから二人を見てきているが、二人ともアイドルに対してはしかりとした考えを持っているし、その活動に関して自分を甘やかしているということは決してないと断言したい。これまでのライブや様々な方面でのパフォーマンスや言動から、それは一目瞭然と言っていいのではないか。二人の別方向の言動だけをとらえて、本質的な彼女らの態度やいままでの成長を無視するのは、言い掛かりにすぎないだろう。それに学業両立といっても、どのレベルで行うかである。また、グループによってもずいぶんと環境が異なるはずで、一概には一般化できないと思う。

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「やり切らなくては」という態度が、二人にとって重要なんだろう。そして「やりきる」ために二人は、与えられた選択肢に優先順位をつけたということだ。それは別の決意をした他のメンバーも同様だろう。とくに私はこれまでにカントリーのメンバーのなかでも小関舞ちゃんに注目してきたので、今回も彼女のことが一番気にかかる。ブログで時折告白しているように、舞ちゃんは勉強が苦手だ。本格的な教科が目白押しの木曜がとくに地獄らしい。でも舞ちゃんは、学業を選択した。苦手だからこそ、いやだからこそ、やりきりたい。そのような意志が彼女の決断から伝わってくる。他のメンバーからの情報、とくに嗣永からの情報から知られているが、舞ちゃんは大変な努力家だ。パフォーマンスはもちろん、トークの準備も嗣永が感心するほど完璧に行ってくるとのことだ。勉強だって、一生懸命やっていることはよく知られている。ただ、勉強に関しては結果がそれほどついてきていなかったことも知られている。彼女はその方面では不器用なのだろう。そして、勉強ができないままうやむやにやり過ごすこともできない程、一途(つまり不器用)でもある。そして、悩んだ舞ちゃんは、勉学を優先することを選んだ。この決断を、私はほめたたえたい。

小関、そして山木、これからフアンへの露出は減るかもしれない。アイドルとしては回り道を選んだのかもしれない。でも、充実した回り道なら、二人をきっと将来おどろくべきほどに飛躍させるはずだ。舞ちゃんは勉強は苦手らしいけど、学校生活をじつに楽しんでいることがブログから伝わってくる。アイドル世界にはない、ふつうの高校生としての充実した生活、舞ちゃんのアイドル活動を含めた人生にきっとプラスに働くと思う。

ジャーナリストの南波さんがハロプロのCDジャーナルでの全インタビューを出版されたが、その出版関連のインタビューで、ハロプロメンバーでもとりわけ小関舞について以下のように発言されている。以下引用しておくので、味わってもらいたい。


――先ほど、嗣永さんのインタビュー時の印象がお話の中で出てきましたが、多数のメンバーが在籍する中で、とりわけ印象に残った方はいますか?
南波:難しいですね……。メンバーのみなさんはそれぞれが個性的で、話も達者で面白いからなかなか選びづらいかな(笑)。でも、例えばカントリー・ガールズの小関舞さんは聞き手を巻き込んで“コント”を作り出そうとするのが印象的ですね。
――聞き手を巻き込む“コント”とは?
南波:ももいろクローバーZが話の流れの中で「誰が推しなんですか?」とこちら側に質問を投げかけて笑いを作るやりとりがあるんですけど、小関さんも、聞かれたことを答えるだけじゃなく、自分から話の流れを積極的に作ろうとするんです。例えば、心では怒ってないんだけどあえて「何言ってるんですか!」とすごんで、こちら側へ仕掛けてきたり(笑)。グループのプレイング・マネージャーである嗣永さんと同じく、それ相応の度胸やスキルを兼ね備えているのが凄いと思いますよ。


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